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詩人・宮澤賢治の生涯を描いた劇映画

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ABOUT GRISAILLE

グリザイユ(grisaille)というのは、グレーの濃淡だけで明暗をモノトーンで描き分ける下塗りの絵画技法の事です。
そのため、後から塗り重ね仕上げても、上層から最下層まで透けて見え、混色にはない深みと濁りのない美しさを引き出すことができます。
このグリザイユ画法により、立体感や奥行き感が出るというわけです。

 

しかし、本来グリザイユというものはガラス専用の顔料の事でした。
このグリザイユを使った絵付けステンドグラスは1000年程前にヨーロッパで生まれました。
この顔料を色ガラスの上に塗り、線や影を描き、炉に入れ焼き付けします。一度焼き付けたグリザイユはガラスの中に溶け込み、
剥がれる事はありません。よって1000年も残っているというわけです。

線や影を描く時に筆や刷毛で削り落とす事により、微妙な光と影の段階をつける事ができるため、“ 光の彫刻 ”とも言われます。
そのことから、グリザイユは“ 光を演出する ”とか“ 光を支配する ”とかという意味に転じて、” 映画そのもの ”というわけです。
そして、『愁いの王ー宮澤賢治ー』だけにとどまらず、これから製作していく作品もモノクロームで撮っていくという事もあり、
オフィス名をグリザイユと命名しました。

 

グリザイユは2010年12月12日に妻と二人でつくった映画製作のための個人事務所です。
設立は2010年ですが、この劇映画『愁いの王ー宮澤賢治ー』は元々、私が1977年の秋に企画したものです。
それから宮澤賢治を研究し、映画製作を独学し、準備に準備を重ね製作資金を捻出して2010年の暮れにやっと製作を開始する事ができました。
完成までに6年を要してしまいました。

 

この映画は宮澤賢治の一生を描いていますが、決して単なる伝記物映画ではありません。
宇宙の法則、摂理を描こうと思って製作した映画です。どこまで自分の意図したものがこの映画に浸透しているかは分かりませんが、
ひとりでも多くの人達がこの映画を観て、宇宙の何かを感じていただければ幸いです。

 

尚、オフィス名のグリザイユは下記のヘーゲル『哲学史講義』の序論の文を参考にしました。
 " 哲学が灰色画法(グリザイユ)で描くとき、生の表われはすっかり老けこんでしまう。
  灰色に灰色を塗り重ねても、それを若返らせることはできない。分かるようになるだけだ。”

映画製作オフィス
グリザイユ(GRISAILLE)
吉田重滿